1.ひとりごと
作詞:海北大輔
作曲:海北大輔
朝になった 眠れずに 夜が僕に 愛想を尽かせた
声に出して 言ってみる 「僕は一体誰だ」
彼はずっと 気にしてた 答えはもっと 複雑じゃなくちゃ
声に出して 言ってみる 「僕は一体誰だ」
繋いだ手 振り解いて 塞いだ目 その奥で
笑っていて この僕の 存在の意味をくれた君
もう会えなくてもいい このまま言えなくてもいい
あの日あの時の僕らが いつも笑ってたのは嘘じゃない
もう隠さなくていい このまま届かなくてもいい
眠りのない日は続いても 僕らきっとまた笑える
誰もずっと 寂しくて いつもきっと 満たされてたくて
手を伸ばして 触れてみる 「僕は一体何処だ」
彼は今日も 探してた 答えはきっと ここには無いんだ
手を伸ばして 触れてみる 「僕は一体何処だ」
後悔ばかり 繰り返して つまらない 意地を通して
情けない この僕に 存在の証明をくれた君
もう会えなくてもいい このままサヨナラでもいい
あの日あの時の僕らが ここで出会えたのは偶然じゃない
もう無くさなくていい このまま忘れられてもいい
答えは今日も見えないけど 僕らきっと辿り着ける
ひとりきり 繰り返している ひとりごと
僕はずっと呟いてる 大丈夫 大丈夫だよ
「聞こえているかい?」
もしこの歌が届くなら 君だけの歌にすればいい
迷いの森の真ん中で ただ君だけの地図になればいい
もう会えなくてもいい そのままの君でいればいい
進むべき道は違っても 僕らきっとまた笑える
2.青よりも蒼く
作詞:海北大輔
作曲:LOST IN TIME
心の中とはまるで正反対の
表情ばかりがどんどん上手くなって
本当の自分がどこにもいないよ
誰か助けて 誰か助けて
走れ 走れ 見つからないように
走れ 走れ 誰もいない方へ
子供のままでは生きては行けないと
大人になるふりどんどん狡くなって
本当の気持ちを思い出せなくて
泣いてる僕を 誰かが笑う
助走もないまま誰よりも高く
跳べると信じてたあの頃に
もう一度 もう一度だけ
胸を張れる僕でありたいから
心の深く青よりも蒼く
くすんで汚れてた感情を
もう一度だけ 呼び覚ましに行こう
走れ 走れ 見つからないように
走れ 走れ 誰もいない方へ
誰かが泣けば 誰かが笑う
言葉もないまま抱きしめて強く
不安も悩みも憤りも
もう一度 もう一度だけ
強くなれるその時は来るから
心の深く青よりも碧く 眩しく昂った感情を
もう一度だけ 呼び覚ましに行こう
3.ニジノシズク
作詞:海北大輔
作曲:LOST IN TIME
あぁ 忘れないうちに 心に鍵をかけて
君がいた事実を 無くしてしまわぬように
あぁ 笑えてるうちに 世界が終わればいい
そんな事ばかりを 考えてしまったよ
家路を急ぐ人の中を 流れに逆らって歩いた
君に言いそびれた言葉が 胸の中につかえたまま
あの頃の君を 今も覚えてる
思い出にしがみついてばかりの 僕を未だに揺さぶってるよ
君が走ってた 日々を眺めてる
太陽に背中を向けた僕に あの日のように虹が笑うよ
そう何度だって僕ら やり直せるはずだと
信じていたかったけど やっぱり駄目みたいだな
もう 動き出している この街の片隅で
君のいない毎日に 馴れてきてしまったよ
傘も持たず土砂降りの中を 駆け抜ける学生の中に
君に言いそびれた言葉が 小さく光って見えた
あの頃の僕ら 追いかけた夢は
今でもきっと何処かの誰かが 素知らぬ顔して追いかけてる
君が歌ってた 色褪せない日を
これからの僕の歩く未来に 無駄になんてしたくないんだ
誰かが遺した 君の幻を
何処かでずっと頼りにしたまま 立ち止まっていたけど
あの頃の僕が 辿り着けずにいた
光り輝くあの場所に向けて 今やっと歩き出しているよ
君が走ってた 日々を追いかけて
寂しくなったら振り返るから その時には虹をかけてよ
4.勲章と傷
作詞:海北大輔
作曲:海北大輔
変わらないものを探してるうちに
変わってしまった心の奥
治らないんだと諦めていたのに
治ってしまった心の傷
まだ毎日は 終わりそうに無い
いつ終わったっていいと思いながら
一体いつまで走ればいいの?
変わりたいから歩いているうちに
帰り道が分からなくなって
辿り着きたい場所は今も遠くて
何も出来ない 途方に暮れる
まだ毎日を 終わらせたくは無い
いつ終わったっていいと思える日は
一体いつになればやって来るの?
勲章をぶら下げて 誰に胸を張るのさ
傷口をさらけ出して 誰に甘えてるのさ
結局の所 僕も君も
いつまでたっても分かり合えないじゃないか
まだあの嘘は 見破れそうにない
いつ終わったっていいと思える日は
いつになったって来やしないから
一体いつになれば報われるの?
兵隊を引き連れて 誰に怯えてるのさ
被害者を演じ切って 誰に依存してるのさ
結局の所 僕も君も
いつまでたっても分かり合えないじゃないか
5.なくしたうた
作詞:海北大輔
作曲:LOST IN TIME
今日を振り返れば ああすれば良かったとか
悔やんだって戻れないのは 分かってるんだけど
今日を振り返れば どうすれば良かったのか
悩んだって仕方ないのは 分かってるんだけど
見たくないもの 聞きたくないもの
世界中溢れてる 今 こんな時代に 生まれ落ちたその意味を
僕らに 誰か教えて欲しいよ 答えてよ
嬉しい事や悲しい事を 何一つ忘れてく僕らは
それでも 今日よりもほんの少しでも
前に進める様な 明日を待っている
ドアを叩くのは誰? 僕を笑いに来たのかい?
もがいてしがみついてるのは わかってる だけど
小さな頃になりたかった 夢に描いてた大人を
いつの間にか追い越してしまったな
まだ何も手にしていないのに いないのに
嬉しい事も悲しい事も 何もかも無くしてく僕らは
それでも 今日よりもほんの少しでも
笑顔になれる様な 明日を待っている
明日を探してる
6.夢
作詞:海北大輔
作曲:海北大輔
へとへとになるまで 全力で走りきっても
笑っていられた あの頃には 戻れない僕らがいる
朝日が眩しすぎて 君の横顔ばかり見てた
ごめんねって言えた あの頃には 帰れない二人がいる
僕らは いつから 夢を見る事を忘れてしまったの
君の涙が サヨナラを 告げるその時に気が付くだなんて
小さな頃に描いた 拙い未来予想図にさえ
辿り着けなかった 僕達は 今もまだ漂ってる
十万馬力や宇宙旅行 争いの無い一つの世界
そんなもの所詮 夢だなんて まだ僕は言いたくない
僕らは いつまで 夢を見る事を許されてるんだろう
出来る事なら 最後まで 君と手を繋いだままでいたかった
努力や情熱と 余りにも
不釣り合いな報いばかり受けて
それでもまだ明日があるって事に
希望を捨てられずにいる僕らにこそ
明日は来る
7.その名前を
作詞:海北大輔
作曲:LOST IN TIME
最初からそこに名前があった
いつしかそいつに意味が生まれた
争いの後の静けさに似た
穏やかで残酷な朝を迎えた
最後ならいっそ自由になれた
けれどもそれには続きがあった
残された業という十字架に
未来を切り裂く力は無かった
その名前を その心を
背負うものに どうか光あれ
身体を全部脱いだって
魂は消えてはくれない
憂鬱に軋む星の歌も
嘘が邪魔で聞こえない
両手をいくら振ったって
船は見つけてはくれない
欲望が世界中溢れ出して
流れ星の数が足りなくなった
最後まで誰も笑わなかった
一字一句間違わなかった
争う事を避け続けてきた
その代償にまだ気が付かないのかい
その名前を その心を
背負い歩く 君に幸あれ
身体を全部捨てたって
心まで亡くなりはしない
憂鬱に軋む星の歌も
過去が邪魔で聞こえない
徒党をいくら組んだって
心までまとまれはしない
シュプレヒコールのその真ん中で
誰の声も届かない
身体を全部脱いだって
魂は消えてはくれない
欲望が心から溢れ出して
流れ星の数が足りなくなった
流れ星の数が足りなくなった
最初からそこに名前があった
8.スピンオフ
作詞:海北大輔
作曲:LOST IN TIME
主人公しか出て来ないその物語の結末は
見事なエゴのぶつかり合い そして誰もいなくなった
主旋律すら聞こえない合唱の筈のステージは
不協和音の出しゃばり合い そして誰もいなくなった
誰かの物語の中じゃ 所詮エキストラ 君も僕も
誰かの物語の中じゃ 照明すら当たらないよ
日陰にしか咲けない花 余りに不憫に見えたから
君の為になればいいと 日向に移した
それからすぐ花は枯れた 悔やんでも元には戻らない
悲劇と喜劇の狭間で 何かがはじけた
知らなかったんだ
無人駅から発車する 見送る人のいないホーム
今日も何一つ変わらない 今汽笛は鳴り響いた
無尽蔵に駆け巡れない 決められたレールの上は
今日も何一つ落ちてない 今汽笛は鳴り響いた
誰かの物語の中じゃ 所詮エキストラ君も僕も
誰かの物語の中じゃ 出番一つもらえないよ
真水の中泳ぐ魚 世界を知らせたかったから
君に喜んで欲しいと 海に放した
それからすぐ彼は死んだ 悔やんでも命は返らない
正気と狂気の狭間で 何かが壊れた
知らなかったんだ 誰もいない夜を歩く
咲く場所さえ 選べない 花 泳ぐ場所を
選べない 魚
望んで檻に 入る ひとたち
それだけ
僕にしか見えない音 君にしか聴こえない景色
夢と現実の狭間で 誰かが壊れた
知らず知らずに重くなる 足どりに気を取られながら
それでも明日へと向かう 脇役のストーリー
いずれ何もかもが終わる 悔やんでも過去へは帰れない
世界と自分の狭間で 何かがはじけた
知らなかったんだ 誰もいない夜を歩く
今 分かったんだ 意味の無い存在なんて 無い
9.所在なき歌
作詞:海北大輔
作曲:LOST IN TIME
醜態も晒さぬまま ふっと消えてしまえばいいと
秀才の振りばかりして 嘘は増える一方だった
9回の裏になって やっと焦る無策な僕の
重罪を笑えるなら いっそ笑ってくれりゃいいな
嘘つきの僕に 出来る事はないかな
今でも探してる ただ君と一緒にいたい
消せやしない傷のせいで 踏み出せない弱い自分を
他でもない君の前に 晒してしまうのが怖い
出口の無い狭い部屋から 今日も歌う所在なき歌
また同じ嘘をついて 全てを壊してしまうのかい
失敗を怖がるのは きっと誰でも同じなんだ
弱虫の僕に 出来る事はあるかな
今でも探してる ただ君を大切にしたい
寂しくて 苦しくて泣いていた昨日や 見えて来ない不安な明日を
他でもない君の胸に ぶつけてしまうのが怖い
それでもあぁ 狭い部屋から 僕は歌う所在なき歌
もしここで笑えたなら 君は振り向いてくれるかな
気がついてしまったよ 間違っていたんだよ
失敗を繰り返して やっと今ふりだしに立った
10.進む時間 止まってた自分
作詞:海北大輔
作曲:LOST IN TIME
全然気が付いてなかったんだよ
時間があんまり なかった事に
何もやらなくたって 毎日は進む
今になって気付いたって 意味がない
君の仕草一つ一つに
僕だけがわかる 小さなサイン
ちっとも気付かなくって 見過ごしてばかり
あの時わかっていれば 違ったのかな
何にもわからなくって 放っといてばかり
今になって気付いたって意味が無い
僕は 駄目だから 独りの方がいいんだよ
そうやって 逃げてばかりで 君を困らせてたね
もしも 叶うなら 時間を戻したいよ
やり直したい事ばかりさ
もう君はいないけど
君の仕草一つ一つが
僕だけのものじゃあ もうないんだな
ちっとも気にしないって 振りをしてばかり
あの時素直でいれば 違ったろうな
何も気付かなくって 笑ってた僕を
今になって 取り消したい 忘れたい
いつか 思い出して 笑える日が来るのかな
僕にも朝は来てる 君がいなくなったのに
今は 少しだけ 君の思いがわかるよ
だから僕も進まなくちゃ
もう君はいないから
11.陽だまり
作詞:海北大輔
作曲:海北大輔
行き先が何処かも知らずに 歩いて来た日々を
どれだけ振り返っても そこにはただ風が歌ってるだけ
宛名一つない手紙を 海へ投げる日々を
どれだけ繰り返しても そこにはただ波が寄せては返すだけ
穏やかに たおやかに 為す術も無く毎日は続く
少しずつ 分かってきた 僕らが歩くその意味を
あなたの隣にある 暖かな太陽は
あなたを照らしている あなたを守っている
灯り一つない暗闇を 歩いて来た日々を
どれだけ振り返っても そこにはただ星が瞬き流れるだけ
せわしなく 忙しく 過ぎて行く日々のその中で
少しずつ 分かってきた 僕らが笑うその意味を
あなたの隣にある やわらかな陽だまりは
あなたを包んでいる あなたを愛してる
二人を繋いでいる 全ての物語は
二人を守っている 二人と歩いている
ふたりで歩いてゆける
ふたりなら だいじょうぶ
きっとすべてがうまくいくさ
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